古事記

佐賀純一 古事記墨絵集

天の高天原の神々がイザナキとイザナミに、国づくりをお任せになり、二人は結ばれ、国が生まれる。

初めに淡路島、次に四国、その次に隠岐、最後に九州、壱岐、対馬、佐渡を生み、ついに本州を生む。

ヒルコという望まれざる存在の子が生まれる。

葦舟に入れて蛭子を流す。

火の神(火之迦具土神)を生んだことが原因で、イザナミは死にいたる。

火の神は、怒ったイザナギに十拳剣で首を落とされ殺される。

生産の神、土器の神、粘土の神、食物を司る神が誕生する。

イザナミの身体は蛆虫がたかり、

頭、胸、腹などには雷神がいる。

火の神を生んだことでイザナミは死に、黄泉の国へ。それを嘆き悲しんだイザナキは、 黄泉の国を訪れ、最愛の要を連れ戻そうとする。しかし、イザナミは決して我が身を見てはならぬと告げるが、イザナキは見てしまう。

イザナミ、夫に捨てられた悲しみと夫の裏切りに対する憎悪によって狂気に陥り、地獄の醜女たちに、夫を捕らえるように命じる。

イザナキは逃げながら、

黒つる草でできた髪かざりを投げる。 

まだ醜女は追いかけてくる。

黄泉比良坂のふもとに来た時に、
そこに生えている桃の木に登り身を投げ、
待ちかまえて投げつける。

イザナキ、命からがら逃げ出し、

妻を千曳の岩で黄泉の国に閉じ込める。

イザナミは、黄泉津大神という名になる。

古事記に関する佐賀純一講演

  • 講演名「現代の日本人と古事記 存在するものは変容する」 全文掲載